2020-01-24から1日間の記事一覧

詩-82

美しい音楽を演奏する者が 美しいものを見ているとは限らず 演奏者を見つめているだけの 何の技も持たぬ垢抜けない観客が 瞬く星々にいちばん良く気づいていることもあるのだ。

詩-81 タイムワープ

平積みの古書に囲まれて 私は異次元、異世界に生きております 19世紀のどこかのお国から来たような 赤いじゅうたんにマホガニーの椅子 暖炉の火は太陽の代わりです 炭を火掻き棒で転がしていると 外の夕焼けごと自分が 過去と未来に飲み込まれてしまいそうで…

詩-80 永遠

永遠に生きる とは その流れに頼って 生き延びることでもなければ 彗星のごとく尾を長く伸ばして 生きとし生けるものを 光速で出し抜くことでもなく 永遠という箱の中で生きる許可を得 そこから逃げ出さない覚悟を持つ ということなのです