2020-01-26から1日間の記事一覧

詩-85 雛

鳥の雛がいる 母鳥が働きこしらえた 小枝と石ころと糞でできた巣に しわだらけの 半分はだかの雛がいる 羽根の生え揃わぬ翼を 八の字に垂れ 腹ばいになっている 私は思う この子の両足の爪は 強く固く 伸びてくれるだろうか 厳冬の風に揺さぶられる木々の枝…

詩-84 言葉と ひとつの 点

私という者が 生きてゆくために 必要なものが ふたつほど ある ひとつは 人 私を癒し 救い 守り 進ませる そのような言葉を 秘め 著し その身を現し続ける 人々だ もうひとつは 点 そこへ吸い込まれさえすれば 確かな私でいられるような ただひとつの 点であ…