2020-04-30から1日間の記事一覧

詩-130 蒸気に似た疑問

私の死を この私の死をいったい誰が宣告するのか 臨終に立ち会った医者か 友か 神か 枕元の一輪挿しか 汗と病でねじれたシーツか 開けても開けても きっと奴はマトリョーシカのように サイズを変えて数珠つなぎ 糸を断ち切ってやれば 彼は『冗談でございます…

詩-129 河馬

泥水に手足を浸せば 爪に砂土が入る わたしはこの大地にも似た赤色の汗を ぷつぷつと毛穴から発して 何事もないかのようにただ前を向き 一対の豆球さながらに 目をせわしなく阿呆のように動かしている 太陽は幼児の描いたような ただ金一色の馬鹿正直さで 一…