2020-05-12から1日間の記事一覧

詩-140

これをすべて 余すところなく 今いる人々の前で描写して 打ち明けられたら良いのに 何ともまあ 悲しい景色が 僕を生かすものだ あんな街灯や夜道は 思い出すものではない 2020年という時は あまりにも非現実 宇宙船すら見当たらないのに 君の顔を思い出した…

詩-139 ひとつひとつの。

笑うために使うのか 泣くために使うのか 愛するために使うのか 憎むために使うのか 想うために使うのか 動くために使うのか くじけるために使うのか 呼吸を諦めぬために使うのか 引き返すために使うのか 蔑むために使うのか 妬むために使うのか 願うために使…

詩-138 事実

まっとうな恋ができなくなりました、 イコンを手にしたばっかりに!

詩-137 混乱

何が不満なのですかと 占い師は僕に訊いた。 それがわかっているのならここには来ていませんと 僕は答えた。 テーブルの花瓶のバラは 青白い顔をして呆れていた。

詩-136 世界のアルバム

なんとなく ページを繰った。 僕の群青色のアルバム。 これでも心は いろんな世界を渡り歩いたんだと いろんな場面を切り取って収めたんだと知った。 ただ それら複数の世界は 彼らなりにアメーバのように広がってはいるけれど そのさまを見るにつけ 僕は傷…

詩-135 僕のブツクサ

「今日は帰りたくない、あたしもうやってられないの、聞いてあの人ってば…」 面倒なことになってきそうなので 僕ぁお茶代をテーブルに置いて それこそお茶を濁して 尻と背中の痛くなるカウンター席を下りたんだあね 彼女の拳ときたら関節が白く見えるほど 神…

詩-134

水晶ばりに気取った涙の雫のなかにいるのは 僕ひとり、ただ僕ひとり 19、20、21、22 我よ気をつけたまえ 若さとは縞模様の明瞭な腐肉 そこに戻るならば脚を引きずり込まれると思え カンディンスキーか目玉の大きな黒とだいだい色のブリキ人形か まさしくワイ…

詩-133 セルフポートレート

残念ながら僕は君らの理解できない犬になる、帽子を被った星になる トランクに詰めるべきものを考えた、 20年前のあれらの本など問題外だ 布地の黄ばんだ隅っこには靴下と時計でも押し込んでおこうか 真珠にメガネにポケットチーフは 見事に噓臭いイメージ …