詩-14 サヨナラナミダ

僕はね

宇宙船に乗ることにしたの

手遅れだなんて 言わないでね

だってこのままここにいたら

するめいかみたいに悲しくなるじゃない

僕を悲しませないで

そんなことしたら君だって

針金たわしみたいになっちゃうよ

ほら 船体にタラップが付いているでしょう?

一段一段昇るごとに

靴の汚れを落としていかないとね

ねえ

わかるでしょ

サヨナラなんだよ

僕は大きく大きく膨らんで

大の字で浮遊したいの

消えるって 嬉しくてわくわくするんだもの

ねえ

勘づかなくちゃ駄目だよ

君は僕なんか必要としてないし

僕だって君の作るご飯じゃ満腹にならない

僕はどこぞの王国の髭おやじにはなれないし

40個の角砂糖にコーヒーをかけるつもりもない

それでもいつかどこかの惑星に落ち着いたら

国旗を立てて宙返りするよ

シ・ア・ワ・セ・ナ・ミ・ダとリズムに乗せてね

だから僕を追い出して、どうぞ嫌いと言って

そうしてくれたなら

僕はとってもきらきら 嬉しい

だって僕らは愛していない

愛してなんかいないんだもの。