あなたの砦のなかでは
私だって他の誰だって幸せになどなれない
その足を退けて、
私の黒いドレスの裾を踏まないで頂戴
あなたはとても退屈
自分で自分に がんじがらめ
空のきらめきに涙したことすらないようね
誰かが靴の紐を結んで歩もうとするとき
あなたはいつも 投網を投げて
引きずり返そうとする
あなたはとても窮屈で 悲しくて まるで化石
反吐が出る、
くそったれ
というのは
あなたのような醜い蜘蛛のことだったのね
さよなら世界
さようなら
私はあなたのようにはならない
決してあなたのようには生きない