天へと立てかけられた
石造りの梯子を見て
僕は生まれて初めて叫び 断った
『傾斜が急過ぎやしませんか』と
僕の背丈が伸びたとは
皆一様に言ってくれる、
それは良いことなのだろう
けれども僕は
口をつぐむことだって学習している
そうすればいつかきっと
あの頃の静けさを取り戻して
僕は僕に重なるかもしれない
だからね
僕は待つんだ
ひとつところをしっかりと見て
色を失わないように
僕のこの小さな街のなかで
強く 忍耐強く 待つんだ。
天へと立てかけられた
石造りの梯子を見て
僕は生まれて初めて叫び 断った
『傾斜が急過ぎやしませんか』と
僕の背丈が伸びたとは
皆一様に言ってくれる、
それは良いことなのだろう
けれども僕は
口をつぐむことだって学習している
そうすればいつかきっと
あの頃の静けさを取り戻して
僕は僕に重なるかもしれない
だからね
僕は待つんだ
ひとつところをしっかりと見て
色を失わないように
僕のこの小さな街のなかで
強く 忍耐強く 待つんだ。