詩-29

天へと立てかけられた
石造りの梯子を見て
僕は生まれて初めて叫び 断った
『傾斜が急過ぎやしませんか』と

僕の背丈が伸びたとは
皆一様に言ってくれる、
それは良いことなのだろう

けれども僕は
口をつぐむことだって学習している
そうすればいつかきっと
あの頃の静けさを取り戻して
僕は僕に重なるかもしれない

だからね
僕は待つんだ
ひとつところをしっかりと見て
色を失わないように
僕のこの小さな街のなかで
強く 忍耐強く 待つんだ。