詩-31 朝

ある朝

私はひと粒の干しブドウに

手を伸ばそうとした

何かが欠けているという

悔しさのあまりに

 

だから私は

あなたの姿を思い浮かべて

あなたに問いかけ 自問をした

 

数十秒が過ぎ

私は伸ばした左手を 引っ込めた

 

私はあなたを信頼する

なぜならあなたは

決してそそのかしはしないから

 

今日一日も

そして先に続く時のなかでも

無駄な行いではなく

なすべきことを果たすよう

右手に意識を注いで

口を閉じる

そしてこの心が足場を取り戻し

微動だにしない丸い岩となるように

あなたを吸い込み

あなたに任せることにする。