詩-54

恐らく

私への最も大きく 

最も相応しい贈り物は

最も険しく 

最も濁る水に巻かれ

泥土にその姿を潜めて 流れ着いた

私の心に 流れ着いた

 

私には

何の景色も見えない

岩造りのかまくらのように

固い何かで覆われている

届けられた贈り物の意味がわからなくとも

ただ特別な空を思い浮かべようと

息をしている

 

過ぎ去らぬ傷と膿の走馬灯に

べったり貼りつく闇夜

ゆえに御心のままに

それでも御心のままに

 

ちぎれかかる胸の色紙を貼り繕い

悲しき思い出を 窓から掃き出し

届けられた贈り物の意味などわからなくとも

ただひたすらにこの特別な空に従い

私は一瞬 この一瞬に 息をし続けている。