詩-57 小さな宝箱

これは僕ひとりの世界、

僕のためだけの 小さな宝箱

肘当てのついた ベロアのジャケットを着て

ゼリービーンズを頬張って

空がうわっと開けるような

夢見心地の音楽を聴いて 光を見る

 

目を閉じると 

世界は回り 地に落ちる

邪魔者は出て行け

僕の夢を 歌を 空間をぶち壊すな

僕からこれ以上 何も奪うな

お前なんかいらない、いらない、

いらないのだよ!

 

僕は是が非でも戻る、

戻るさ 僕ひとりの世界へ

遊びの途中で蓋を固く閉じられた

僕のためだけの 小さな宝箱へ

君たちが返すつもりがなくたって

僕はひったくって奪い返して

ゼリービーンズと一緒に

すべて味わい尽くしてやるさ

破壊された 子ども時代を 

踏みにじられた 僕の時間を

唾吐きかけられた 僕のあらゆるイメージを。