2020-01-18 詩-63 詩 平凡な男の歌う歌を 私は聴きたくない 饒舌な男からの恋文を 私は読みたくない 山小屋に篭もる陰鬱な男の目を 私は見たくない けれど 針葉樹に囲まれた湖畔に佇む 背の高く黒い衣の男の後ろ姿を 私はずっと 見つめていたい その心に潜む もうひとりの男を 私は深く深く 知りたい。