病であろうと
傷であろうと
崖から落ちる一歩手前であろうと
灯火が死にかけているのなら
そうとわかっているのなら
今のお前のその姿で
灯火を分けてくれる人に会えば良い
恥じることではないのだ
お前の腕がちぎれていようが
目から血を流していようが
心がもはや腐りかけていようが
灯火を分ける人が見えるのなら
倒れ込んだ地面ごと
這いつくばっていけば良い
呻いて 爪で掻いていけば良い
嵐が来た
風雨が来た
稲妻がお前を
正気に引き戻した
すべての光について行け
一本一本の光線に しがみつけ