私という者が
生きてゆくために
必要なものが
ふたつほど ある
ひとつは
人
私を癒し 救い 守り 進ませる
そのような言葉を 秘め 著し
その身を現し続ける 人々だ
もうひとつは
点
そこへ吸い込まれさえすれば
確かな私でいられるような
ただひとつの 点である
私は
言葉の博士たちの
手招き 導き 手ほどきを得て
彼らとともに 点へ向かうのだ
これほどの安らぎは
恐らく他にないだろう
私は既に 一度死んだ
その安らぎを知って 死んだ
そしてそのことが
更なる安らぎとなり
私は今日もこのように
生き続けているのである。