詩-84 言葉と ひとつの 点

私という者が

生きてゆくために

必要なものが

ふたつほど ある

 

ひとつは

私を癒し 救い 守り 進ませる

そのような言葉を 秘め 著し

その身を現し続ける 人々だ

 

もうひとつは

そこへ吸い込まれさえすれば

確かな私でいられるような 

ただひとつの 点である

 

私は

言葉の博士たちの

手招き 導き 手ほどきを得て

彼らとともに 点へ向かうのだ

 

これほどの安らぎは

恐らく他にないだろう

私は既に 一度死んだ

その安らぎを知って 死んだ

そしてそのことが 

更なる安らぎとなり

私は今日もこのように 

生き続けているのである。