なるべくならば せっつかず
誰とも競り合うことをせずに
一つひとつ
左下に 右横にと
さまざまな角度から
積み木を積み上げたいのです
それが塔のように 高くなるか
近代の市庁舎のように 横に広がるか
それは時を経てからでないと
わかりませんが
少しずつ少しずつ
組み立て説明書なしに建てていくのは
楽しいだろうと思います
他の誰かが積み上げ固めた完成品を
崩していくのも魅力的ですが
今の私には これが唯一の策だと思うのです
完成したのち
私の眼差しが一生そこに住まうかどうかも
わかりません
けれど せっかくの機会
試してみる価値はあるのです
あなたをより良く知るために。