詩-95

わたしは

王の下に仕える身分ですから

どんな装いも

いらんのです

装いのなさが

わたしの楽しみなのです

 

王をまっすぐこの目で捉える、

それがわたしの 仕事ですから

かましい鼓笛隊や

蛇の目で私を監視する老婆などには

整列してほしくないのです

 

どうかわたしの視界を遮りませぬよう

どうかわたしと王の間を引き裂きませぬよう

どうぞここから退いて

道を一本 開けてくださいな

わたしはこれまでどおりの

賤しく 装いのない姿のまま

涼しい風の通る日陰から

その道一本目指して 

独りてくてく 歩いてゆく予定なのですから。