2020-02-05 詩-101 詩 あなたの衣の裾に しがみつかせてください こうして枕に床に しがみつくように 波は繰り返し打ち寄せてくるし 心ない風が 辺りを吹き抜けるのです 私が何をしたところで あるいはしなかったところで 変わらぬことがあるのなら 私はこの場を棄てて あなたにだけ頷きます 今日は空を 見たくありません あなたは私の内にいるのだから 見上げる必要もないのです どうかあなたのたおやかさで 私の記憶を消してください どうぞ私を消して あなたの懐にかくまってください。