詩-106

私は外出する日を心待ちにしています

国境という概念を持たない国へ

最後の国境をまたいで行く日を

楽しみにしています

 

『Enter!』

入国審査官が

私のパスポートに入国スタンプを押し

私と私の持ち物を通過させてくれることを

今から夢に見ています

私は避難民ではありますが

ビザの心配はいりません

永住許可は既に下りているのですから

 

引っ越し荷物はわずかにすべきでしょう

身軽でなければ

新しい土地を探索して回ることができません

そんなことより裸足になって

その地を子どもじみたふうに歩くのが

楽しみになるといい

 

私は夢見心地で待っています

そんな仕方で外に出て

そんな国へ楽しく紛れ込んで

そんなふうに子どもとして遊べる日を

夢見心地で待っています