親愛なる私の先生
まあ 驚き
ゆうべの授業から一歩踏み込んでも
よろしいかしら
あなたの言葉をよく読み
信じるということは
その言葉をお書きになったとき
あなたがお怒りでいらっしゃったり
あるいはほくそ笑んでいらしたことを
信じることなのですね
ああ それとも
そのときちょうど
走らせた鉛筆の先が潰れていたり
懐からぼろ布を取り出して
派手に鼻をかんでいらしていたことを
信じたらよいのかしら
それともあなたが
文机の上に珈琲をこぼして
慌てて書類を除けるさまを
笑顔で信じればよいのかしら
いずれにしましても
私は何だか
跳び箱を7段飛んで
いつもよりちょっと 褒められた気分です
今日も素敵なお時間
ありがとうございます
たぶん私は少なくとも
最初から『間違ってはいなかった』のねと
自信が持てた次第です
だから残念、
あなたの前で 大きな口を開けて
カラカラと笑えたらどんなに幸せでしょうか!