詩-116

青いブリキの箱を用意しました、

以前はクッキーが入っていたもので

今日から私はここに

言葉を入れようと思います

 

まず 入れ方をどうしようか

考えています

厚紙で仕切り板を作って

綺麗に並べたらいいのか

それともポンポンと投げ込めばいいのか

イメージをしているところです

 

でも

でも!

どうなんでしょう

あなたの前に進み出るときは

言葉なんて 不要なのでしょうか?

こんなふうに 

シマリスが巣にひまわりの種を貯め込むように

備える必要はないのでしょうか?

そのときになってみないと

私の口が動くかどうかすら

わからないのでしょうか…?

 

けれども とりあえずは

独り言の世界で

こんな言葉 あんな言葉があるのですと

そのひとつひとつが飛び出るたびに

あなたに報告したいと思います

そんなふうに私は

かろうじて一輪車を手なづけるようにして

あなたに向かえたらと思っているのです。