詩-118 あれも、これも

拝啓 そちらのお兄さま

 

案の定、ではありますが

お兄さま

わたしはあなた様に

打ち明け話をしないといけません

 

これは今まで

うやむやにして

見なかったことにしていたことです

 

でもね

夜明けとともに今日やっと

透き通る炭酸水みたいに

わたしの心に

たどり着いてくれたことでもあります

 

お兄さま

親愛なる奇人、怪人さま

わたしは何をしたところで

あれも、これもなのです

(さあ、ここで桜の花を咲かせて

大きく口を開けて 笑いましょう!)

 

なぜってわたしは

アナタも

それからあちらのアナタも

あそこにいるアナタも

こっちに近づきつつある あのアナタも

各々少しずつ

鑑賞させていただいては

うっとりしているからです

 

怒らないでくださいね!

だってこの浮気心がなかったら

そもそもあなた様を見続けてはおりません

ですのでとりあえず

安心なさってください

こいつめと 笑ってください

わたしは美しきものにかけては

不貞の極みですけれども

あっちにふらふら、

こっちにふらふらを繰り返して

きっともっと大きく 一層確かになって

あなた様のもとに 戻って参りますから。