詩-123 かもめ

墨汁で染まった羽根

氷水の溶け出した青空

紙飛行機のように煽られながら

かもめは旋回する

 

あの墨汁色!

私はあれが欲しい

同じ色で染めたスカーフを首に巻き

あるいはリボンを化粧箱に沿わせ

あなたのもとへ 飛び立ちたい

ふわふわ、ゆらゆら

分銅で大地に引き止められることもなく

半ばその身を青空に溶かしながら

終わりに向かって 真正直に。