詩-131

雨に混じって矢の降る ねずみ色の朝

開店前の花屋の屋根の下

くたびれた仏頂面のシャッターの前で

わたしは僕は 雨宿り

蒸した空気にも似て ぼやけた記憶

あなたにかけるべき ふさわしい言葉も

リードを嚙み切れば走り回り

ぐるぐるマーブル模様のなかに逃げるだけ

紫陽花は優しいか、あなたに優しいか

その花弁をひとつひとつ

慎重に撫でて ちぎり 摘むように

ひとつひとつのことがらが生きていることを確かめながら

あなたの心が再び安らぎと扉を見いだして

歩みを進めてくれたらいいのだけれど。