これをすべて 余すところなく
今いる人々の前で描写して
打ち明けられたら良いのに
何ともまあ 悲しい景色が
僕を生かすものだ
あんな街灯や夜道は
思い出すものではない
2020年という時は
あまりにも非現実
宇宙船すら見当たらないのに
君の顔を思い出したくない
これはちっとも楽しくなんかない
恋というのは何と無益な病
木の板に そんな尖った杭を打ち込むな
あの熱帯夜の街灯を 照明を消せ
なぜなら僕はここにいるからだ
ここに沈んで いるからだ
そんなところにはもう
二度と戻りたくはないからだ