詩-143

詐欺で構わないのです、

あなたがくれる詐欺ならば

黄色い 金平糖のような星がたったひとつ、

それしかない最後の「黒夜」に

シーツもろともずぶずぶ背中から沈み

白い布と羽根のつり革が部屋の天井から伸び

私を引き上げ 最後の笑顔を保管してくれるのなら

それならば私はあなたの詐欺について行くし

そもそも詐欺なんかではなかったのだと

心を平たく 安らかにして

そのまま流れていくことができるのです。