詩-145 図書館

やい そこの少年

キミは学校で習ったか

教室と校庭と 体育館の裏で習ったか

要領良く 有終の美を飾るには

要領悪く 行かにゃならんのよ

だからキミたちもーーー

「へ、へ、へぇっくしょーーーん!」

競馬新聞読んでるおやじと

星占いに夢中なお姉さんの 白い目

す、すみましぇん…

 

僕は読みかけの「死に至る病」と

「月刊 ことり図鑑」を棚に戻して

鼻水すすりながら ゲートを抜ける

(先々週借りたモノならきちんと返しましたよ司書さん!)

階段下りて自動ドアも抜けたら

あらまあ、青空が広がっておる

さっき「ことり図鑑」で見たような

小太りな鳥が

図書館脇の花壇のそばで せわしなく踊ってる

僕は朝 差してきた長傘を

も一度お空に 開いて

この平和な絵を 破り散らした

そう 

一歩一歩 要領悪く

一歩一歩 壊すのね

平和にアクマに アクマに平和

ぐるぐるこの繰り返しが いい感じ

「そこの小太りな鳥さん、小太りな鳥さん、人間がアナタを捕まえて焼き鳥にしないよう、今日のところは早くお逃げなさい」

僕の注意は聞き届けられるかなあ?

破り散らした水彩画から

朱色の水っぽい絵の具が垂れた、

涙のしずくみたいに 垂れた

ふふふ

僕の取り組み 悪くない