詩-146 赤い涙

私は流す

赤い涙を流す

血生臭い ただれたざくろのように

 

白い建物が倒壊した

煙と埃を上げて倒壊した

世界をパズルの始めに戻すかのように

 

数メートル先も見えぬ戦場で

太陽だけは痛くまぶしく輝く

その銃口を私に向けてご覧、

たとえ片眼を失っても

この景色はきちんと見えているのだし

どうせ私は泣いている、

どこにもいないで 最初から泣いている

消えたのか 浮いているのかも わからぬまま

やり直しの場所すら持たず

赤い涙を流して砕けているのだから。