詩-151 陸港

君は見たことがあるか
陸の港を
幾千、幾万もの道が流れる
陸の港を

私は値打ちのない 汚れた旅人、
旅人だった
暗闇が 雨雲が友達で
言葉も笑顔も携えなくなった
だから さあ
冬の光に 申し開きをする必要があるか
柔らかな百合の花束を 
赤いリボンのような女の笑みを
目に入れる必要はあるか
こんなむさくるしい男の旅人が
こんなに毛羽立った人間が

泥と雪で老け込んだ長靴で
心はひとり ボロをまとい
蛇のような 
大都会の道路のような
この冷たく不親切な道々を
連れ添う仲間もなく 歩む

そして雪がはらはらと
私に落ちる
私の目の前で 
私の心の底に落ちる

私は死んでは生き、
生きては死ぬを繰り返す
そして今日は再び戻ってきたような感覚だ
水溜まり 泥だらけの陸の港に。


James Dean Bradfield - THERE'LL COME A WAR