詩-155

僕は灰色から

つまらない銀色に固まった

夜はとても綺麗な

深いラベンダーと群青色で

僕に写真を撮らせてくれたのに

そして

時間も

止まってしまった

嘘だと信じたいことが

僕の見えないところで

起きてしまう

古びたカメラのフィルムが

ひらひら ひらひら くるくると

めくられ 踊り

その中でだけ 時間は回る

眠る僕の横で

ガサゴソと音を立て

僕を起こした君

バネのようにベッドに飛び乗り

僕に冷たい一瞥をくれた

狐色の髪をした君

僕にはなんにもしてあげられないってことくらい

わかっていただろうに

それでも君は やって来たのだね

意味がわからなかったよ、僕には

それでも君は 白いシーツの上で

あぐらをかいて

僕を見つめていたのだね

 

なんにもできないのだよ、僕には

なんにも

君が僕を見つめた以上に強い力で

僕は固まり 石となってしまっている

混乱と月夜と1冊の書だけを抱えて

頑として 動かなくなってしまっている。