夏
冬
関わりなく
私の腹を掻き回し
自転する もの
大きな大きな蚤のような
邪悪とも 安らぎとも取れる
おまえ
おまえよ
私が悪かった
おまえを感知しない私は
おまえの体に傷をつけ
おまえを藁の束のように手荒に扱い、投げつけ
おまえを無視し
おまえの動きを阻み
日々 殺そうとしている
おまえは私を写す鏡
私はそこここに映った 赤や黄土のボロ切れ
なぜならば
行き先を失ったから
おまえを潰しにかかり
その息の根ひとつひとつを否定しようものなら
私自身が硬直するから
それだから
今日、せめて今日一日は
おまえに顔を向けてみよう
それだから
もう一度 遊びでも
チャンスをくれたまえ
私を赦せ
赦しておくれ
私のなかの 蠢くものよ。