詩-160 あなたひとり

ひとり 通りに立つ

ひとり 街を歩く

ひとり 天を仰ぐ

ひとり 運河を心に描く

 

ひとり 住まいの階段を昇る

ひとり 鏡の前で顔を洗う

ひとり 花瓶の花を整える

ひとり 窓からの風を胸に吸い込む

 

ひとり

豆のスープを飲み

ひとり

羽根枕に頭を乗せる

 

ひとり

ひとり

あなたひとりの 形と重み

これほどの不思議が

他にこの世にあるわけがない

 

だから私が生きている

あなたひとりが そうさせる。