詩-162 見かけ

あなたはサイボーグ

表面がつるりとして

くすんだ銀色で

太いパイプみたいに

直立してる

 

だけどその体内には

たくさんの工場があって

せわしない生産活動が

太陽のもと 繰り広げられてる

時計工場、

鍛冶屋、

印刷工場、

それから食肉加工場まで

ギロリとした 鋭いまなざし

すべてがぐるぐるぐるぐる

回ってる

 

通りすがりの私には

与えられない権利でしょうが

ちら見でも 許していただけたら

私の胸にも 太陽が戻るというもの

なので言ってもらえませんか

『君のために玄関ドアを5センチ開けておいたぜ』と。