『天賦の才能』

もしも自分に天賦の才能なるものがあるとすれば、それは

『人間であろうとして引きとどまり続けている』

ということだろう。

このことについて他人から『それってどゆこと?』と、具体的な説明なり描写を求められても、私にはうまく応じられない。なぜって、それはあくまでも主観直観によって私ひとりのなかで感じられることだし、正直な気持ち、誰にも共感不可能かなと思っているから。

それよりも大切なことは、私という人間が【そんなふうにして】感じ考え行動し生きているという事実だ。そこには正解も不正解もない。私ひとりだけがそこにいる。私という者が、ただ人間でありたいだけという願いのもと、押したり引いたりつついてみたりを繰り返している。それがすべてだと思う。

よく考える。いや、ずっと昔から考えている。自分の詩がいつか、いつか誰かに届いて、その誰かが例えば自殺を思いとどまって、とりあえずそのときだけでも生存してくれたらいいな、と。

かといって私はその【読者】さんと積極的に交流を持つつもりは全くない。あくまでも私はひとりでいられることを願う。そもそも会話を交わすとか顔を合わせるということは、私にとってはもはや交流とは言えなくなった。

ぶっちゃけ、まあこれは怪しい言い方かもしれないけれど、魂でもって伝わってつながっていればそれがいちばんだと思っている。別に会わなくても。別に隣に立たなくても。人間というのは物理的な肉体を超えてこそ人間なんじゃないかなと思うから。