2020-11-06 詩-171 私 詩 夜の縦縞模様のなかで 黄金色の耳飾りが きらきらちらちら黙って揺れている、 それが 私 白雲浮かぶ異国の青空、 一直線にそびえ立つラジオ局のタワーのように 嘘をつかずに言葉に向かい 溶け 入る それが 私 あなたを岸壁の灯台みたいに白く建て 絶対に消させぬようにしておきながら 絹の衣の裾を翻して あなたから身を弾く、 それが 私。