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お前みたいな奴がずるい、だって?

そんなこと言われてもな、事実上、自動的に全員がここに来る仕組みになっとるだろうが。税務官だろうと、八百屋のじじいだろうと、乳歯1本お持ちでない餅肌の赤ん坊だろうと、それこそ今お前の目の前にいるであろう入国審査官だって、審査官から審査を受けて衣食住整えてハイ今日に至りますって話だろう?

それにしてもお前。『目のつけどころ』を間違っていないか?なぜ、俺なんだ?

単なる興味本意か?俺のことを知って、何になる?

そもそもどうやって居場所を突き止める。ある意味、見ものではあるけどな。俺はお前をすぐに見つけられる、今の今だって、わかるーーーその紳士的かつ個性的な服装でな!だがお前はどうやってこの俺を見つけるつもりだ?

よろしい、甘やかしてやる。ひとつだけ教えてやろう。俺は山羊革の袋に拳銃を入れている。その袋にはサファイアが縫いつけてある。そのサファイアを目印にして、追いかけてこい。こっちはそっちと違ってなかなかの人口だ、そうそう容易に見つけられるわけもないし、こっちとて見つかるわけにはいかない。やる気があるのは結構。ただ空振りしてみっともない姿を晒す可能性も大だ。それが嫌なら最初っから試すな。おとなしく平穏無事な第二の人生に甘んじてろ。いいな?

もう一度言うが。お前は『目のつけどころ』を間違ってる。俺と会って話して、俺のことを知って、それでいったい何になる。ええもちろんそれは自己満足です、とでも答える?笑顔でそう言うつもりか?それとも何か他に狙いがあるんだとしたら、それはいったい何なんだ?

まあ。とりあえず。お手並み拝見だ。俺は待ってる。お前が来るその様子を、煙草ふかしながら望遠鏡ででも覗き見て、待ってるよ。俺も実際この目でお前の姿を見てみたいからな、楽しみではある。無事にたどり着けよ。