tête-à-tête 2

なあ。そんなに敵視してくれるなや。俺とお前の仲じゃないか。それに最初に俺に目を付けたのは、お前だぜ。他の誰だってんだよ。

 

ところで、教えてくれ。俺を笑わせてくれ。いったいどんな気分だ、親から押しつけられた英才教育でニセ学者に成り上がった気分は。楽しかったか?苦労の甲斐がございましたってか?

 

恐らく、俺とお前に共通することってのはな。そう、そうだ。偽物だってことだ、俺も、お前も。お互い、自分にはふさわしくない冠をかぶってきたんだよ。俺は俺の冠を中途で投げ捨てたけども。それがお前には気に食わないとでも言うのか?まさか俺に嫉妬でも?

 

……まあいい。それで、どうやって逃げた。運良く全寮制の学校か?それともじーちゃんばーちゃんの世話にでもなったか。どちらがもっと痛いか、俺としては知りたいね。お前に押しつけられた英才教育と、俺に押しつけられたタバコの火と、どっちが痛いかって。

 

俺は同じ言葉を再三再四執拗に繰り返すのが好きだ。ぐるぐるネチネチやってやる。それで誰しもをドブに落ちた犬みたいに混乱させるのが趣味だ。ただしお前がドブにはまるだろうとは思っていない。そこまでバカじゃないだろうと、親切にも俺はお前の才能を買ってやってるんだぜ。

 

だから、なあ、仲良くしようぜ。こっちに来いや。輪の中に入って変われや。それだったらいつでも、死ぬその日まで大歓迎だぜ。