tête-à-tête 5

なあ。お前は考えたことないか。俺は永久に捨てたいと思うぜ。……まあお前は、一度は捨てたか。でも数年後には結局後戻り、だったな。ご愁傷様、それがお前の運命だ。そもそも良家でも何でもないじゃないか、俺がしたことよりも醜くて汚らわしくて恥さらしなことを、この家は代々引き継いできたんだぜ。

……何だって?お前自身のしたことは醜態ではないのかって?正当化できるのかって?

できるに決まってるだろうそんなこと。俺は選んだんだ。決断したんだ。お前だって、俺の立場に立たされていたら、追い込まれていたら、どちらを選んだ。おとなしく善良な市民にとどまろうったって、いつどの瞬間に心変わりするかなんて、いったい誰にわかるーーーいったい誰が、誰がそれを責めることができるってんだよ?

少なくとも俺は、決断したんだ。決断してあの道を選んだんだ。決断せずに内心ではびくびく怯えながら、これまでどおり何も問題ございませんだなんてフリをするわけにはいかなかったんだよ。優等生のお前にも、それくらいは理解できるだろう?それとも、それは倫理道徳上どう考えてもよろしくありませんと、首を横に振るつもりか?

うなずけ。うなずけよ。俺にはわかってるんだぜ、お前のなかでだって『疼いて』いるんだってことを。使わないで保留しとくのは、勿体ないぜ。それとも自爆死したいか?いやーーーひょっとすると、既に自爆死したのかお前は?

もしお前が俺を見つけたら、もし俺を訪れに来たら、そのときはお前に銃の扱い方でも教えてやるよ。まずは森へ行って訓練だ、木にくくりつけた標的に狙いを定めてーー

『シリル、もう出かけるぜ』

『おう』

『お前、香水つけてるのか?【匂う】ぜ』

『まあな。願わくばいい女がいたら、ってやつよ。酒に吞まれる女は馬鹿だ。騙し甲斐がある。男もそうだがな、お前みたいに』