2021.04.05 散文詩

心傷つくことは人が人として人らしく成るための条件だ。傷ついた君は身を横たえた姿でその手を伸ばして、君ひとりが信じるものに向かって喉から苦痛の言葉を絞り出せばいい。

 

そうだ。

君の手、てのひらは、目の前に置いた銃のバレル、その一つひとつの表面を撫でるためではなく、君が混乱し困惑しながらもその到来を待ちわびる、丸みを帯びた柔らかな光の彫刻を撫でるためにあるのだから。