2021.04.06 散文詩

よろしいよろしい、まずもって君は自由だ。だからこの白い木箱の外側に、ダリの髭を描こうが、元気いっぱいはちきれんばかりに回転する四分音符をピンで留めようが、それは君の自由だ。

ただし、箱の中身はすっからかんにしておきなさい。内側の四隅のいずれにも、埃やおがくずのかけらひとつ詰まっていないように。ほら、私が小さな箒を用意した。これで隅々まで綺麗に掃いて、木目を乾かして、空気だけが訪問をするようなこれっぽっちの無駄もない空間をこしらえなさい。

どうだ、気分がいいだろう。風通しが良いというのはこういうことなのだ。諦めて吐き出したときに初めて、君は嘔吐の役目を知る。まるで胃を空っぽにしたように、君の両目も空っぽになり、鼻の穴からは君の古い息が漏れる。

もう一度、起立姿勢で、星と太陽を心に描きなさい。君は決して間違ってはいないが、完成してもいないので、そのようにして黙りこくって君自身を掻き出す必要があるのだよ。