もうそろそろの時分です-4

(教会敷地内のベンチにて。)

 

「ああ、マリヤさん」

「Archimandrite Василий !こんにちは」

「座っていいですか?」

「もちろん」

「何を見てますか」

スマホYouTube

「どんなvideoですか」

「Mock The Week」

「Mock The Week!マリヤさん、Mock The Weekが好きですか?」

「はい。ヒュー・デニスが好きです」

「マリヤさんは本当に日本人ですか」

「実はモンゴル人です」

「それはウソですね、ジョークですね」

「いえ、実はヒッタイト人でした」

「今生きてないですね、ヒッタイトの人。あれマリヤさん、お顔がいつもより大きいです。なぜですか」

「私の顔は元から大きいです」

「いえ、私はそうは言いません。ほっぺたがいつもより大きいです。右のほっぺた」

「It's a bee stung」

「それはstingですね。You sure? Doesn't look like it. Have you been to see a dermatologist?」

「I went to a gynaecologist instead」

「If you don't mind me asking…why gynaecologist? 」

「My baby son was due. He was popping out of my left nostril. Quite a violent blow ,actually」

「それもウソですね!! マリヤさんウソつきね」

「ウソです。すみません」

「本当は何ですか、少し心配です」

「大丈夫です。Just a swelling、腫れただけ」

「Really?」

「はい、reallyどすえ」

「ドスエ?」

「Just kidding, Archimandrite Василий」

ドストエフスキー?」

ドストエフスキーは読んだことがありませんねえ」

「それでは今度、私の本を貸しましょうか?来週の土曜日のお祈りに来ますか?マリヤさんあまりいないですね、土曜日も日曜日も。忙しいですか?」

「はい。土曜日も日曜日も、眠るのに忙しいです。でも来週は来れたら来ます。本、貸してくれますか?」

「もちろんですよ。10冊くらいは簡単です」

「10冊……」