もうそろそろの時分です-20

(9月中旬。聖書研究会の教室にて。)

 

セラフィムさん、あそこにいる人。彼女の名前はマリヤさんといいます……声をかけてみてください……〉

「はいマリヤさん、そこで寝ない」

「……すみません」

「……というわけで、私たちクリスチャンは皆、最後の審判の日のために、昼間も夜も緊張して目を覚ましていないとダメだね。だからもし、ワタシが今うとうとしていたら、皆さん『ワシリイ掌院、起きてください』って言ってください。今日はセラフィムさんが来て、通訳してくれたね。ありがとう、セラフィムさん」

「いえ、どういたしまして」

「では今夜の研究会はこれで終わりね。皆さん、雨が降っていますから、気をつけて帰ってください」

 

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「お疲れさまでした掌院」

「ああマリヤさん。すぐに帰らないで、ちょっとお話をしましょう」

「話?」

「僕もいていいですかね」

セラフィムさん。あなたいる理由ありますか」

「キッツい言い方だなあ」

「私キツくないよ。体は太ってて服がキツいけどね」

「とりあえずまあ僕暇なんで」

「ヒマン?セラフィムさん、あなたはヒマンなのですか?」

「違います暇なんです、ひ・ま」

「やることがないという意味です、ワシリイ掌院」

「あなたも随分とキツいことをおっしゃるねえ、マリヤさん。まあ、3人でお茶でも飲みながら話しましょうか。僕、電気ポットにお水入れてきます。おふたりとも、緑茶でOK?」