もうそろそろの時分です-21

(引き続き、聖書研究会の教室にて。)

 

「私とセラフィムさん、スコットランド人とイングランド人なのに、日本のお茶飲んでいるね。不思議ね」

「なんならワシリイ掌院、僕レッドブルとビールでも買ってきましょうか」

「私、ダイエットしないといけないから、たぶんレッドブルとか飲めないね。カロリー心配。マリヤさんにレッドブル飲んでもらうね」

「遠慮いたします。ははは。掌院、太ってないですよ。身長おいくつですか。私が160だから、えーっと感覚的には」

「私、185ね。セラフィムさんは私より高いのに私より痩せてるね。悔しいね。ところでマリヤさん」

「はい、何でしょう」

「マリヤさんには好きな人はいますか?」

「えっ?何ですかあ、突然」

「私掌院だから何でも見えるけど、知らないことは沢山あるね。沢山、いろんな人にいろんなことを質問しないといけないね」

「なら掌院、僕にも同じ質問を……」

セラフィムさんの好きな人、私興味ないね」

「相変わらずキツいなあ。で、マリヤさん、どうなんですどうなんです?」

「えーっと……。好きな人。うーん。いないです。憧れてる人はいますけど」

「憧れる人とはどういう人ですか」

「うん。美人な人」

「美人じゃないと憧れませんか。男の人は格好良いとか、女の人は綺麗だとか、条件必要ですか。それは正しくないと私思う」

「いや。条件じゃないんです。背が高いとか痩せてるとか太ってるとか、お金持ちだとか。掌院、私は掌院は美人だと思います」

「おやまあ、これは!セラフィムさん、今、聞きましたか?」

「すみません、お茶に夢中で」

セラフィムさんいなくていいね。帰っていいよ。マリヤさん、私はびっくりしているね。私が美人?」

「ええ。じゅうぶん、美人でいらっしゃいます」

「じゃあ、司祭辞めてモデルになって、catwalkしましょうか」

「いえあの。私が思ってる美人というのは、私に勉強のチャンスとか、いろんな可能性とかを与えてくれる人のことです。A gateway to truth, goodness and beautyみたいな」

「おやまあ、これは。私、褒められた。ワシリイ、嬉しい」

「子どもじゃないんだから」

セラフィムさん、まだいたの」

「だから掌院、私、好きな人というのはいなくて、……あ……っと、今は男の人ではいないって意味ですけど……、代わりに憧れてる人が何人かいるんで、それでいいんです。掌院も憧れの人です、尊敬してます」

「それで僕は」

セラフィムさん、帰っていいよ。マリヤさん英語上手だから、通訳いらない」

「ぷぷぷ。セラフィムさん、私申し訳ないけど、セラフィムさんにお会いしたのは今回が初めてだから。何とも言えません。必要があればチロルチョコ100個でbribeしてください。楽しみにしてます」