もうそろそろの時分です-24

(引き続き、教会敷地内にて。)

 

「えと。えーっとですね」

「You don't have to tell me if you don't want to. And, if I made you feel uncomfortable, I'm deeply sorry. I apologise」

「いえ。大丈夫です。それでですね、答えはnoです」

「Oh. Glad to hear that」

「で。ですね、なぜかと言いますとね。掌院、笑いますかね、これ言ったら」

「笑うとは思わない、私」

「だといいんですけど。あの。ふう。私、anchoressになりたいんです」

「Excuse me?」

「ああ。やっぱり」

「I mean. You? Anchoress?」

「無理ですよねどう考えても」

「あんまりお祈りに来ないマリヤさんが?」

「はい」

「聖書研究会で眠っているマリヤさんが?」

「ええ」

「カツラ被ってるマリヤさんが?」

「ええそのとお……ってなんで知ってるんですかっ!しかもここでは関係ないし」

「だってワタシ、掌院だもの。何でも見えるって言ったでしょう。カツラ、いらないね。取ってください」

「イヤですよ恥ずかしい」

「ハゲでも絶対綺麗ですねマリヤさんは」

「いやそこまでハゲじゃないし」

「それとも頭に花が咲いていますか」

「咲いてません」

「ではワタシが取ります」

「いやダメですってば困りま……」

「ああ!これはトンスラですね」

「ああもう……」

「ワタシ、気にしないね、アナタがハゲでもブタでもトンスラでも」

「ブタ……ああ、いや、ですからね、話を元に戻しますとね、」

「You won't be mine. Or anyone else's. I guess that's what you're trying to say?」

「……はい、exactlyどすえ」

ドストエフスキー?」

「いえ、何でもございましぇん」

プルシェンコ?」

「それも違います」

「Sorry. I digress. それで、ルイさんは知っているのですか」

「ああ。はい。私から話しました」

「反対しましたか、ルイさん」

「反対……ええ、少しは。掌院は、どうですか」

「私?ワタシは反対しないよ。さっき言ったね。自由に生きるのがいいと」

「良かった……」

「でもね。ワタシはアナタがいないと困るね。元気でなくなるね、この世で。だから、教会には必ず来てください。いなくならないでください」

「……わかりました。ありがとうございます。で、あの、カツラを返していただけませんか……掌院あの」

「ショーンね、ワタシ」

「ショーンさん。あの。ショーンさんの頭に乗っかってるそのカツラ、それ私のなんで」

「ワタシに似合う?似合っていたらワタシ貰っていい?アナタきっとすぐに元気になるね、メイ。だからワタシが記念に貰うね。ダメですか?」