もうそろそろの時分です-27

(午前9時。病院にて。)

 

「で?どうだった?先生は何て」

「これが最後のサイクルだってさ」

「短縮できるってこと?!」

「うん」

「やったー!!良かったあ!」

「うわうわうわ、ほっぺにチューされた」

「え?あ?あ、ごめんなさい、私嬉しくてつい」

「いやいや。突然のことだったんで、こっちもつい。ゴメン」

「で。その。あともう少しで治療終わりってことよね?完治、ってことよね?」

「そこは正直、わかんない。再発もあるかもしれないよって話」

「……そう。そうなんだ」

「でもさほら、死ぬビョーキじゃないから。そこは類もご存じのはずで」

「死なれちゃ困るわよ。そりゃあ、人間みんな最後には死ぬけど。だって私、あなたが……」

「わかってますよ。今までずっと心配かけて、悪かった。ごめん。泣かんといて」

「うん。それでね、ねえどう?クリスマスはどう過ごす予定?」

「特に何も。イヴの日に教会へ立ち寄るくらいで」

「そう。それならあの、クリスマス当日は私と過ごしてもらえない?喫茶店でもいいの、あるいは本屋さんでも」

「うん。ええよ。お安い御用だよ。ホントに何も用事入ってないもん」

「……もしかしてショーンさんからお誘いあった?」

「ぷはあ。あるわけないやんそんなの、ははははは。さてと、これから会計行ってくる。終わったら一緒にご飯にする?この前、ネットで食堂のメニュー見たんだけど、ジャンバラヤがあった。レーズン入りのやつ」

「あなたぶどう好きだもんね。うん、わかった、お祝いってことで私がおごる。他にも好きなの食べて。とりあえず、気が早いけど、治療完了おめでと」