もうそろそろの時分です-43

(地下鉄駅にて。)

 

「今日は私、ふたりに会えて良かったね。話を聞けて、良かった」

「私も芽衣のことで話をすることができて、ありがたかったです」

「あたいもザリガニになれて嬉しかったです。主教さま、帰り道、どうぞお気をつけて」

「May、ルイ、おふたりともいいかな」

「?」

「何でしょう、ショーンさん」

 

(ワシリイ主教は大きく両腕を広げてふたりを抱きしめる。)

 

「私、ふたりに出会えて本当に良かったよ。よくわからないけどあなたたちスコットランドに旅行しに来たし、あなたたち変人」

「主教、変人って……」

「May。Mayは病気の治療、よく頑張りました。ホントに頑張ったね。ルイはMayをいつも助けてくれて、偉い。いつもありがとう」

「いえ、私は別に……」

「ルイ、あなたもぜひ教会に来てください。いえ、あなたは教会にいなければいけません。あなたのような素晴らしい人が教会でいじめられることがあってはなりません。何かあったら主教の私が守るね」

「……ありがとうございます……、近いうち、芽衣と一緒に行けたらと」

「必ずそうしてください。私待ってます。May、ルイ、私あなたたちが天使に見えるときがあるよ、本当に」

「えー、ショーンさん、それはないない。私も普通に悪魔だけど、この人なんて修道士のくせに毎日毎日お菓子頬張って遊んでばかりいるんだから。昨日なんてあなたひとりでビスケット30枚は食べたわよね」

「Guilty」

「沢山食べられるのは良いことだね。病気では食べたくても食べられないからね。ああ、電車が来ました。それじゃ私は宿舎に帰ります。土曜日か日曜日に、会えたら嬉しい。楽しみに待ってます」