もうそろそろの時分です-45

(類の部屋にて。)

 

「ヤクザに蹴り入れられたぐらいの痛み」

「ヤクザに蹴られたことあるん」

「ない」

「病院は?」

「明日行く。午前中予約入れた」

「じゃワシも一緒に」

「いいのよ、ひとりでできるもん」

「鶴の恩返しってことで」

「なんかエンディングが怖そうだけど。ありがとう」

「あ、今日はね、主教さまからこれをいただいた」

「ショーンちゃん?」

「うん。これ、類にって」

「どれ……いてててて……。えっ、こんないいものもらっちゃっていいの、私」

「ねー、ビックリだよね。あたいはこれをもらった。主教さまが昔使ってらしたやつ」

「ホントにあなたにお熱なのねーショーンちゃんは。あー痛」

「大丈夫すか。今日は朝からずっと横になって?」

「うん。久しぶりの爆弾生理痛。ヤクザと某国の大統領が結託して……みたいな」

「類もときどきおかしなこと言うよね。意味わかんね。お昼はどうする?」

「確かレトルトのお粥が残ってるから、私はそれでいい。今日はもーう1日、寝ていたい!」

「わかった。あたい、お風呂沸かしとくから。動けたら入って。あ、そうそう」

「んー?あーゴリラみたいに胸とお腹叩きたいー」

「帰り際にね、ちょっとだけ提案されたんだけど。今度3人でピクニックでもどうかって」

「ピクニックって。誰に。ショーンちゃんがってこと?」

「うん」

「いいわよ、全然オッケーよ私は。登山とかお遍路さんとかじゃなければね。あー腰、痛ぁ」

「死にますか」

「死ぬわけないけど砕けるわね。芽衣、ちょっと手握ってて。つらい」

「わかりまちた。ピクニックの件も、あさって以降主教さまにお伝えしとく」

芽衣

「はい」

「チューして」

「はい?」

「おでこでいいから。チューで私を救済して」

「わかりまちた。わたくしでよろしければ、修道士のチューを特別価格にてご提供申し上げます。日頃のご愛顧にお応えして10パーセント割……」

「もう、ホントにロマンチックじゃないんだから!」