もうそろそろの時分です-50

(宿の2階の部屋。類は眠っている。芽衣はデスクスタンドの下で何か書きものをしている。時刻は深夜1時を回っている。)

 

「…………あれ?芽衣?」

「ああゴメン。起こしてしまいまちたか」

「……何してるの?」

「うん。大したことじゃないんやけど。ちょっとワシリイ主教宛てのお手紙というか、伝言メモ。明日、いや違った、今日の朝ごはんのこととか」

「内線電話でいいんじゃないの……今、何時……ふわぁ、眠ぅ……」

「よし、書いた……じゃ、今からちょっと行ってくるよ」

芽衣

「何?寒いかな廊下」

「入らないでね」

「うん?」

「部屋には入らないでね。ショーンさんの」

「ははは。そんなことか。大丈夫、ドア下の隙間にメモ突っ込んでくるだけだから。じゃ、5分10分で戻ってくるんで。カードキー借りていい?戻ってきたときにわざわざ開けてもらうの悪いからさ」

「……うん。持ってって。私眠すぎて死んでるから。ちゃんと戻ってきてね、芽衣

「心配なさんな。じゃ、鍵借ります。そんじゃね」