もうそろそろの時分です-52

(レストランにて。午前8時半。)

 

「朝からよく入るよねー。スモークサーモンのサンドイッチに、コーンポタージュに、あと何、ベーグル?」

「クロワッサンも食べまちた」

「しかもデザートにぶどうでしょう。私なんてコーンフレークと牛乳とバナナだけで疲れる。ショーンさんもそう思いません?」

「私、トーストとスクランブルエッグくらいでいいね。ダイエットしないと」

「ダイエット中こそ朝は食べないといけません。食べなければ食べないほど太ります」

「なんかあなたに言われると妙に説得力あるわね、芽衣

「ふたりとも、食後の飲み物頼みまちゅか」

「ビュッフェコーナーにあるポット入りのお茶とか、なんかあれ、まずいよね。芽衣、メニュー見せてくれる?」

「はいどうぞ」

「うーん……私、ホットココアにしようかなー。うん、決めた、ココアにする」

「あたいはゲロルシュタイナーでよろしく」

ゲロルシュタイナーウィルキンソンならあるけど」

「じゃそれでいい」

「ショーンさんは?メニュー見ます?」

「私、紅茶にするよ。私、昔ロシアへ行ったことあって、紅茶にジャム入れて飲むの、好きね」

「甘いのホントにお好きですよねー。じゃ私、ジャム取ってきますよ。ポーション入りのやつ、あっちのテーブルにあった。いちごジャムとかでいいですか?」

「うん。ありがとう、ルイ」

「いえいえ。5、6個くすねてきちゃいますよー、私」

「じゃあたい、ウェイターさん来たら、注文しとく」

「よろしく芽衣

 

※※※※※※※※

 

「ありがとうございます、」

「うん?」

「紅茶選んでくれて」

「うん。もちろん。コーヒーは選ばないよ。選べないね」

「ありがとうございます」

「ねえ、May。手紙、ありがとう。Mayの気持ち、私は嬉しく思うね。でもね、」

「はい」

「本当はね。手紙置いて、すぐ帰らないでほしかった。私あの、May、私はあのときちゃんとMayに感謝して、Mayをハグしたかった。Mayにあの場所にいてほしかったね」

「ごめんなさい。それだと類にアンフェアだと思うから」

「Yes. You're right. So selfish of me. I apologise.」

「ううん。自分勝手なのは私ですから」

「でもね。いえ、それでもねMay、もし良ければあの、あとでもう一度…」

「こちらのお皿よろしいでしょうか?」

「あ、はい。すべて片づけていただいて大丈夫です。それと飲み物のオーダーを」

「かしこまりました。お決まりでしたらご注文お受けいたします」

「紅茶ひとつと、ウィルキンソンと、ホットココアをお願いします」

「紅茶はホットで?」

「主教、どうされます?」

「私ホットでいいよ、ありがとう」

「かしこまりました。5分ほどでお持ちいたします。しばらくお待ちください」

「……それでね、May。今言おうとしたこと」

「わかりました。もし行けたら、チェックアウト前に。でも、類を傷つけたくないので、……もし、もしも行けたらの話だと思ってください。ごめんなさい」