もうそろそろの時分です-65

芽衣、ワシリイ主教のあとを追う。)

 

「おやまあ、私はひとりでコンビニへ行けるよ、May」

「いえ。そうではなくって。みんなの前で、聖堂内でとんだ無礼を、」

「とんだ?Mayは空を飛んだのですか?」

「いや、その『とんだ』じゃなくてですね…」

「Monty Pythons' Flying CircusをMayは好きですか?」

「ああ、ええまあ20代のときによく観ました」

「あれは21世紀の今に観ても面白いね。今度DVD貸しましょうか」

「ああ、ありがとうございます……って、いやいや話はそこじゃなくってですね」

「確認しますが、Mayは照り焼きチキンサンドイッチが食べたいですか?それと確か、ミルクティー?」

「はい。でも私は基本的に何でも食べ…」

「May, 」

「はい」

「I can't possibly tell you how much I wanted to see your face when you got angry hahaha,」

「That would have been so embarrassing,」

「'Cause I've never seen you lose temper. I've seen you cry, though,」

「That was embarrassing, too」

「It wasn't. It's nice to see you showing emotions. And if you think I'm someone trustworthy enough for you to show such raw emotions, I'll be very happy and grateful for it.」

「ありがとうございます……」

「Come on. Go back inside. Be with her,」

「Sean,」

「買い物リストなら持ってますね私。間違えないで全部買ってきます。グレースはダイエット・コークじゃないと、きっと怒るね。だから私、今日はミスできないよアハハハハ」

 

(ワシリイ主教、あたりを見回し人がいないのを確認すると、髪の毛が生え揃えってきた芽衣の頭をグシャッと撫で、大きく口を開けて笑う。)