小さき印象

山高帽脱ぎし男の艶髪

 

目脂でまなこ潰れし仔猫の

震えて陽光浴む姿

 

羽毛膨るる野の鳥は

さらにみみずを突かんとす

 

むなしき眠たき春の宵、

御身の懐行き着くまえに

これら黙りこくった小さき幸せに

我が胸深く時を刻みて

我 今宵の茶飯を掻き込むよ