夢心地な夢

なるほどなるほどお嬢さん

それはなかなかの名案ですな

白馬の騎士は来ないし

おいしい木の実もないけれど

ハックルベリー・フィンさながら

小さな小さな小屋めいた

お嬢さんひとりの世界で

ささやかな図書館をこしらえ

インクの壺に羽根ペンの先を浸し

フクロウのような真面目さで

文字を綴ってゆくのですな

そして夕刻になれば

温かなスープの飯にありつき

小屋の外の灯りを消して

ふかふかの布団にくるまれ

これまた小さく、小さく体丸めて

次の夢に落ちるーーー

お嬢さん

それでいい

それがいいのですよ

夢は叶えてこそ夢、

道路に引かれた白線のように

あんたの幸せはちゃーんと決まっとる

だから安心をして そこに座り続けて

心のど真ん中へときゅーっと

あんた自身を寄せ集めるといいさね。